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ワタミ社員の自殺、労災認定・・・僕が「ワタミ」について思うこと 

ワタミ社員の自殺、労災認定 入社2カ月の女性

いろいろ書きたいことはあるけど、簡潔に。

ワタミはよく「ブラック会社」と言われるね。
これは渡邉社長の言動を見るとそう言われても仕方ないと思う。

以下wikipediaから引用
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A1%E9%82%89%E7%BE%8E%E6%A8%B9
・渡辺は、自社ビルの高層階での会議で部下を叱責する際、「ビルの8階とか9階から、『今すぐここから飛び降りろ!』と平気でよく言う」「どれだけきつく叱っても大丈夫かというのが信頼関係のバロメーター」という趣旨の発言を雑誌「プレジデント」でのインタビューで述べた。そして、部下を暴行するなどし退職に追い込んだエピソードを美談の一部として紹介している。インタビュー内容はロイター通信社のウェブサイトにも掲載された[8][9]。

・テレビ東京の番組『日経スペシャル カンブリア宮殿』にて近年の若者の態度を批判して「よく『それは無理です』って最近の若い人達はいいますけど、例え無理な事だろうと無理矢理にでも1週間やらせれば、それは無理じゃなくなるんです」「そこで辞めてしまうから『無理』になってしまうんです。全力で走らせてそれを1週間続けさせればそれは『無理』じゃなくなるんです」と述べている

渡邉社長の言っていること、間違いではない。
頭で無理だと思って行動を止めてしまうと、その瞬間からそれは無理になる。
無理だと思ってもとりあえず何がなんでも一週間続けると、意外とできてしまう場合が多いし、またそうする価値があるとは僕も思う。

しかし、渡邉社長は重大な見落としをしている
それは「当人が自発的にやりたいと思っているか否か」だ。
主観になってしまうが、この自殺した女性社員は、ワタミで働く事に対して社長が求めているような強い目的意識は無かったんじゃないかなと思う。
別にワタミだけでなく、ほとんどの若者は企業に勤める事に対して目的意識なんて持っていないように思う。
これはネガティブな思考ではなく、むしろ健全だ。
親の世代の背中を見てきて、彼らが幸せな人生を送っているようには到底見えない。
いつだったか、実際にアンケートをとっても日本国民の幸福度は極めて低いという結果が出てたよね。
その幸福度の低い社会を作ってきた上の世代が示す道をなぞる事に若者が疑問を持つのは、完全に健全な思考だ。
「自分は目的意識を持ってやっている」という人を見ても僕はどうも違和感を感じる事が多いんだよね。
それは本当に本心か?
世の中の空気を読んで「表向きそういう態度を示していなければ立派な人間ではないと見られてしまう」という一種の強迫観念に縛られているのではないか。
心の奥底では、何かを変えなきゃいけないと思っていても、それがわからない、しかし現実の人生は目の前にある。結果、選ぶのは「企業勤め」という現実的な選択肢ひとつしかない。

本心から高い目的意識を持っている人は、目が違う。輝いてる。
強迫観念に突き動かされている人は、疲れた目をしているね。

この女性は、本心ではワタミを辞めて逃げたいと思っていたのではないか。
会った事がないから憶測だけど。
そうだったと仮定して、その逃げたい感情と「ワタミを辞める事は自分の価値を貶める行為だ」という自責の念との間で身動きが取れなくなってしまい、精神を病んで物事を客観的に見られなくなって、とうとう追い詰められて最悪の結末を迎えてしまったんじゃないかな。

僕は、逃げたいと思ったら逃げたら良いと思う。
世の中の価値観や常識なんていうものは無視無視!
大事なのは、自分自身と真摯に向き合い、「自分が本当に向かうべき道はなんなのか」を常に考える事だ。
この事と、最初に書いた「無理だと思ってもとりあえず何がなんでも一週間続ける」意義は、一見すると矛盾しているように思えるかもしれない。
繰り返すが、判断基準として重要なのは「当人が自発的にやりたいと思っているか否か」だ。
やる気があれば、絶対無理だと思える事でも不思議と乗り越えられてしまう。
自分でもびっくりするくらいに。

・・・僕が新卒で働いた会社は、それはもうめちゃくちゃだった。
右も左もわからない僕がいきなりメインプログラマを任された。
僕に最初に与えられた仕事は、社内にノウハウがまったくない、完全な新規事業だった。
元請会社から借りた開発機材には説明書すらなくて、手探りで使い方を覚えていった。
どうしても行き詰った時があった。何かがおかしいと思い、過去の開発履歴を調べた。
すると元請会社すらも存在を認知していなかった開発用ツールソフトが使われていた事が判明し「こういうツールがあるはずなので探してそれを下さい」と請求し、やっと開発続行できたという事もあった。

開発ツールの解析をしながらそれを使って開発するので徹夜は当たり前、月の労働時間は400時間を超えた時もあったし「連続無休72日」というのもあったな。
あの当時の写真を見ると、僕は疲れで顔が土色をしている。
でも、逃げなかった。自分自身と真剣に向き合って「今は逃げる時じゃない」と判断したから。
ほとんど直感で「これは自分に与えられた試練だ」と思った。
感情も理屈の上でも自分自身が納得の上で、限界を超えて働いた。
だから僕は、精神を病む事は無かったんだと思う。
逆に言えば、自分自身と真剣に向き合って「これは違う」と思ったら僕はいつだって逃げる。
親やまわりがなんて言おうと無視する事にしている。
消防団に強制入団させられた時は、精神を病む寸前だった。あの時もし自分の本心を押し殺して続けていたら、どうなっていたかわからない。
人の意見は、あくまで参考意見。
最終的に信じていいのは自分だけだ。

自分の心の声を無視しなければ、「無理」な事は何もないと思える。
やる前には「できっこない」と思っていた事を、死に物狂いでやったらなんとかなってしまったという経験を数々してきた。あの経験は僕にとってとても貴重な人生経験になっている。
でもそれは、決して人から押し付けられるべき性質のものじゃない。
価値観は一人一人違うんだという多様性を知らないと、今回のような悲惨な結果を招く。
財力や権力を持った人なら、そうならないようにいっそう気をつけないとね。

簡潔にといいつつ結構長文になってしまった;
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