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本屋探検 

昨日、本屋に行った。
読みたいタイトルはいくつかあるのだがこの日はあえてそれらは手に取らず、直感に任せて面白そうだなと思った本を手にとって軽く流し読みをしていた。その中の、注意力・観察力テストがテーマのある本にこんなクイズがあった。

「出世するのはどちらの男?」

図に二人の男が描かれていて、「二人は同期入社の新入社員」とある。
一人は財布から金を出している。もう片方は申し訳無さそうにその金を受け取ろうとしている。金の貸し借りをしているようだ。

さて、あなたはどちらの男が出世すると思うか?

多くの人は、金を人に貸す余裕のある側が出世しそうだと考えると思うが、本によると、逆に「金を借りている方」が出世するそうだ。
その理由として、本には次のような事が書かれていた。

「金を借りるという行為は、人から信用されていなければできない。貸す側は、相手が必ず借りたものを返す信用に足る男だと思っているから貸せるのだ。その信用は社会において最も大切なものだ。だから出世するのは借りた側だ」

読者は目から鱗、と言う話。
なるほどね。

でもちょっと待った。本当にそうだろうか?
どうも腑に落ちない。
「金を人に貸すときは、返してもらえる事を期待してはいけない」とも言う。
貸した男は、相手が信用できるかできないか、金を返してもらえるかもらえないかにははじめから関心がなく、単に相手が金に困っているから助けたかっただけの馬鹿正直な男なのかもしれない。
そしてそのような人こそが本当の意味で他人から信頼されるようにも思う。
とすれば、金を貸した側の信用度のほうが借りた側よりも上で、貸した側が出世すると考える事もできなくはないはずじゃないか。

そもそも「出世」という言葉の定義が曖昧だから「出世するのは金を借りた男の方だ」という命題は命題として成立していない点もすっきりしない。
例えばガンジーのように、欲を捨てるところからはじまって、インドという国を変えるまでに大成した人物もある意味「出世」と言えるが、この著者が暗に示している主観的意味での出世だと、金を貸した方(あげたかもしれない方)は後々大成しても、それは「出世」ではないという事になる。
あ、ひょっとして「大成」と「出世」は違うという事か?
そこまで踏み込んで解説していたら、なかなか面白いテーマになっていたかもしれない。
と言うより、そこまで踏み込まなければ無意味だ。

他にもいくつか本を読んでみたが結局「これは」と思えるような本にはこの日は巡り合えなかった。
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